・・・びっくりしました。丸美さんが「雪の断章」の前に雑誌に投稿、佳作入選、雑誌掲載されていた作品があったなんて!! |
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丸美さん(グッズ?)マニアを自称する私も知らなかったこの短編は、丸美さんがのこされていた当時の資料類の中から存在が判明しました。
入選、掲載されたのは「北方ジャーナル」という雑誌。執筆されたのがいつかは不明ですが、「雪の断章」刊行の2、3ヶ月後に雑誌掲載されました。 |
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「肖像」の存在判明後、関係者で内容を確認、検討した結果、 |
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「短編でデビュー時前後のものだけれど、これも大切な『佐々木丸美作品』のひとつ。このまま埋もれさせるには惜しい。ファンの望む『新作』ではないけれど、ほとんど未発表作品に近いこの作品を今回の復刊本に収録して、新作を待ち続けたファンに届けたい」 |
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ということになりました。 |
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きっと皆さんの望む「新作」ではないから、皆さんには物足りないかもしれません。けれど、丸美さんののこされた言葉はこの復刊という機会に、できる限り収録したいと思っています。だからご家族のご厚意で収録が決定し、とても嬉しいです。
丸美さんはずいぶん前のものが出てきてびっくりしているかもしれないけれど、今をのがしたらもう二度と日の目を見ることはないでしょう。それに、次にいつこんな大々的な復刊の機会を得られるかわかりません。それを考えると、やはり今収録しておきたい、そう思いました。 |
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内容は、「夢館」に収録するのが一番しっくりするかな、というものです。短いながらも読後に残る余韻がとても印象的な作品。
そんな、30年前の丸美さんに出会えるこの作品は創元推理文庫版「夢館」に収録され、現在好評発売中です。皆さま、ぜひお手に取ってみて下さいね!
(なお、「肖像」はブッキング版「夢館」(単行本)には収録されていませんのでご注意下さい。ブッキング版「夢館」は「肖像」が収録されないかわりに、私たちMFSの作成した「登場人物相関図」が巻末に収録されていますよ!) |